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交通事故統計

平成27(2015)年中の交通事故死者数

警察庁によると(1月4日付)、交通事故による平成27(2015)年中の死者(24時間以内)は、全国で4,117人に上りました。前年(平成26年)より4人増えており、平成12年以降減少の一途をたどっていた死者数は、15年ぶりに増加しました。

交通事故による死者数は、警察庁が統計を取り始めた昭和23年以来増加傾向にあり、昭和45年にはピークの16,765人に至りました。以降、増減を繰り返しながら、平成14年にはピークの半数(8,396人)となり、さらに昨年(平成26年)には4分の1(4,113人)にまで減少していました。

『中日新聞』Web(平成28年1月4日付)より

また、飲酒運転による死亡事故は203件で、10年前(平成17年)の709人に比べると、29%にまで減少しています。

死者数を月別にみると、12月が443人と最も多く、10月(391人)・11月(379人)の順になっています。また、最も少ないのは6月の287人で、2月(308人)・5月(314人)が続いています。

また、交通事故の発生件数は536,789件で、昭和45年(718,080件)の75%に、負傷者数は665,126人で、昭和45年(981,096人)の68%に、それぞれ減少しています。

高齢死亡者が占める高い割合

65歳以上の高齢者の死亡者は、前年から54人増えて2,247人にのぼりました。死者全体に占める割合は54.6%となり、過去最高の数値となりました。

高齢死亡者の割合は、10年前(平成17年)の42.6%(2,955人)、5年前(平成22年)の50.3%(2,489人)と、年々増加しています。国家公安委員長は、「交通事故における致死率の高い高齢者人口の増加が、近年の交通事故死者数を押し上げる要因の一つ」とコメントしています。

都道府県別死亡者・愛知県が第一位

都道府県別に見ると、死者数が最も多かったのは愛知県の213人で、②大阪府(196人)、③千葉県(180人)、④神奈川県(178人)、⑤北海道・埼玉県(177人)と続いています。最も死者数が少なかったのは島根県と徳島県(27人)で、続いて高知県(30人)でした。

愛知県の死者数は、前年から9人増え、13年連続で全国ワースト1となっています。岐阜県の死者数は、前年から13人増えて106人(全国12位)、三重県の死者数は、前年から25人減って、これまでで最も少ない87人(全国16位)となりました。

*主な参考資料

警察庁交通局交通企画課統計 「平成27年中の交通事故死者数について」 平成28年1月4日