
交通事故Q&A
好意同乗者の過失相殺
Q 友人は運転免許を取得してから2か月程度しかたっていませんでしたが、私は友人の車の助手席に同乗しました。友人の運転ミスでセンターラインオーバーで対向車と接触して、道路端のガードレールにぶつかり電柱に衝突してしまいました。私は負傷して1か月入院して、今リハビリに通っています。私の被害額はどうなるでしょうか。好意同乗の賠償額は過失相殺されるでしょうか、その割合はどの程度でしょうか?
好意同乗者は過
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過失損害
Q 信号機による交通整理の行われていない見通しの悪い交差点における直進車同士の出会い頭の衝突事故につき、私は優先道路、相手は一時停止違反です。それなのに、保険会社は、私にも過失があるといって、過失相殺といいます。過失相殺とはどういうことなのでしょうか?
過失相殺
1. 過失相殺
過失相殺とは、損害を公平に分担するために、民法722条2項によって、被害者に何らかの過失があるときに、その賠償額
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パトカー、公用車の責任
Q 先日、車が直進していたところ、パトカーに追跡されていた車に衝突され、私も同乗していた息子も怪我をしました。パトカーに追跡されていた車の運転手は、無免許運転でした。私は、車の運転手と警察の両方に損害賠償を請求できるでしょうか?
国家賠償法
国や地方の公務員が、その職務に関連して他人に損害を与えた場合、民法の不法行為責任の特別法である国家賠償法が適用されます。そのため、警察官が職務を全うす
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加害者が未成年者の場合の親の責任
Q 祖母が原付にはねられて死亡しました。原付を運転していたのは、未成年の高校生でした。この場合、高校生の親に責任を取ってもらえるのでしょうか?
責任能力
民法712条は、未成年者は、他人に損害を加えた場合、自己の行為の責任を弁識するに足りる知能を備えていなかったときは、その行為について賠償の責任を負わないと規定しています。したがって、自己の行為の責任を弁識する能力、つまり責任能力がない限り
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下請負人の事故と元請負人の責任
Q 家の近所で、家の建て替えが行われているのですが、息子がその工事車両にはねられ怪我をしました。工事を行っているのは、下請業者なのですが、元請業者にも責任を取ってもらえるのでしょうか?また、建て替えを依頼している方にも責任は取ってもらえるのでしょうか?
元請と下請の関係
注文者と請負契約を締結した元請負人が、さらにその仕事の完成を下請させた場合、元請負人と下請負人間にも請負契約が成立します
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レンタカー業者の責任
Q 先日、車にはねられて怪我をしました。その車は、レンタカーだったのですが、レンタカーの業者にも責任を取ってもらえるのでしょうか?
運行供用者責任
(1)運行供用者責任とは
自動車事故による被害者の救済は、従前は民法709条の不法行為の規定や民法715条の使用者責任の規定によって図られました。しかし、これらの民法上の規定は、原則、被害者が加害者の故意・過失を立証しないといけな
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運転代行者の責任
Q 車で来たのに、お酒を飲んでしまったため、運転代行業者に運転を依頼しました。ところが、その代行の人が事故を起こし、他の方に怪我をさせてしまいました。私は、責任を取らなければならないでしょうか?車は私の所有です。また、その事故で私も怪我をしたのですが、運転代行業者に責任を取ってもらうことはできるのでしょうか?
運転代行業者
運転代行業者とは、夜間、飲酒した顧客の自動車を、顧客を乗車させ
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【積極損害】 損害賠償の範囲と損害額の算定方法
Q 交通事故のとき、どのような損害を、加害者に請求できるのでしょうか?付添看護費や入院・通院の交通費についても、請求できるのでしょうか?
請求できる損害の種類
交通事故の損害賠償は、大きく分けて、①財産的損害と②精神的損害に分かれます。そして、①については、さらに、(ⅰ)積極損害と、(ⅱ)消極損害に分かれます。そして、今回の付添看護費や入院・通院の交通費は(ⅰ)積極損害に含まれます。
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【消極損害】 損害賠償の範囲と損害額の算定方法
Q 交通事故のとき、どのような損害を、加害者に請求できるのでしょうか?仕事を休んでしまった分、後遺症の発症、死亡による損害についても、請求できるのでしょうか?
損害賠償の種類
交通事故の損害賠償は、①財産的損害と②精神的損害に分かれます。そして、①については、さらに、(ⅰ)積極損害と、(ⅱ)消極損害に分かれます。そして、今回のケースでの、休業損害、後遺症(による逸失利益と慰謝料)、死亡に
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【慰謝料】 損害賠償の範囲と損害額の算定方法
Q 交通事故のとき、どのような損害を、加害者に請求できるのでしょうか?夫が交通事故で亡くなってしまいした。「慰謝料」という言葉を聞いたことがありますが、私は「慰謝料」を請求できるのですか?
損害の種類
交通事故の損害賠償は、大きく分けて、①財産的損害と②精神的損害に分かれます。そして、慰謝料は②の精神的損害に含まれます。
慰謝料とは
(1) 慰謝料
よく話に聞く、慰謝料
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