交通事故Q&A
下請負人の事故と元請負人の責任
Q 家の近所で、家の建て替えが行われているのですが、息子がその工事車両にはねられ怪我をしました。工事を行っているのは、下請業者なのですが、元請業者にも責任を取ってもらえるのでしょうか?また、建て替えを依頼している方にも責任は取ってもらえるのでしょうか?
元請と下請の関係
注文者と請負契約を締結した元請負人が、さらにその仕事の完成を下請させた場合、元請負人と下請負人間にも請負契約が成立します
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レンタカー業者の責任
Q 先日、車にはねられて怪我をしました。その車は、レンタカーだったのですが、レンタカーの業者にも責任を取ってもらえるのでしょうか?
運行供用者責任
(1)運行供用者責任とは
自動車事故による被害者の救済は、従前は民法709条の不法行為の規定や民法715条の使用者責任の規定によって図られました。しかし、これらの民法上の規定は、原則、被害者が加害者の故意・過失を立証しないといけな
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運転代行者の責任
Q 車で来たのに、お酒を飲んでしまったため、運転代行業者に運転を依頼しました。ところが、その代行の人が事故を起こし、他の方に怪我をさせてしまいました。私は、責任を取らなければならないでしょうか?車は私の所有です。また、その事故で私も怪我をしたのですが、運転代行業者に責任を取ってもらうことはできるのでしょうか?
運転代行業者
運転代行業者とは、夜間、飲酒した顧客の自動車を、顧客を乗車させ
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【積極損害】 損害賠償の範囲と損害額の算定方法
Q 交通事故のとき、どのような損害を、加害者に請求できるのでしょうか?付添看護費や入院・通院の交通費についても、請求できるのでしょうか?
請求できる損害の種類
交通事故の損害賠償は、大きく分けて、①財産的損害と②精神的損害に分かれます。そして、①については、さらに、(ⅰ)積極損害と、(ⅱ)消極損害に分かれます。そして、今回の付添看護費や入院・通院の交通費は(ⅰ)積極損害に含まれます。
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【消極損害】 損害賠償の範囲と損害額の算定方法
Q 交通事故のとき、どのような損害を、加害者に請求できるのでしょうか?仕事を休んでしまった分、後遺症の発症、死亡による損害についても、請求できるのでしょうか?
損害賠償の種類
交通事故の損害賠償は、①財産的損害と②精神的損害に分かれます。そして、①については、さらに、(ⅰ)積極損害と、(ⅱ)消極損害に分かれます。そして、今回のケースでの、休業損害、後遺症(による逸失利益と慰謝料)、死亡に
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【慰謝料】 損害賠償の範囲と損害額の算定方法
Q 交通事故のとき、どのような損害を、加害者に請求できるのでしょうか?夫が交通事故で亡くなってしまいした。「慰謝料」という言葉を聞いたことがありますが、私は「慰謝料」を請求できるのですか?
損害の種類
交通事故の損害賠償は、大きく分けて、①財産的損害と②精神的損害に分かれます。そして、慰謝料は②の精神的損害に含まれます。
慰謝料とは
(1) 慰謝料
よく話に聞く、慰謝料
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【減額事由・過失相殺】 損害賠償の範囲と損害額の算定方法
Q 交通事故の損害を請求するにあたって、損害の額が減額されるのはどのようなときでしょうか?また、「過失相殺」とはどのようなときに認められるのでしょうか?
過失相殺とは?
交通事故の場合、加害者だけでなく被害者にも落ち度(過失)があります。そのような被害者の過失を損害額から相殺、つまり減額することを過失相殺といいます(民法722条)。
交通事故に遭った際、よく10:0や8:2といった言葉を
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【損益相殺】 損害賠償の範囲と損害額の算定方法
Q 交通死亡事故を起こしてしまいました。事故の被害者が生前、生命保険に入っており、死亡により生命保険金を受けたとき、その保険金は損害額から控除されますか?
損益相殺とは
損益相殺とは、交通事故の被害者が加害者から損害賠償を受ける際、同一の事故を原因に被害者が利益を受け取った場合、その利益を損害額から減額することをいいます。損益相殺が認められるのは、被害者が損害以上の利益を受けてしまい、不公平
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