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ペダル付原動機付自転車「モペット」について

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1 はじめに

令和6年2月、「モペット」による交通事故のニュースを目にしました。

私自身、初めて「モペット」という存在を知りましたが、調べてみると、「モペット」とは道路交通法上、原動機付自転車に該当するため、運転するには免許が必要な乗り物でした。

2 「モペット」とは

「モペット」は、オートバイのエンジンを搭載しつつ、ペダルを漕ぐことでも走行できる自転車の様な乗り物です。自転車のようにペダルが付いていますが、原動機付であるため、道路交通法上は、原動機付自転車、いわゆる「原付」に該当します。

原付である以上、走行するためには、運転免許が必要であり、ナンバープレートも付ける必要があります。

ところが、昨今、技術の進歩によって、ガソリンエンジンではなく、電動の原動機が普及したため、見た目は、電動アシスト自転車に似ている「モペット」が販売されるようになりました。

電動アシスト自転車は、運転免許がなくても走行可能です。では、「モペット」と電動アシスト自転車は、どのように見分ければよいのでしょうか。

3 電動アシスト自転車との違い

上述のとおり、モペットと電動アシスト自転車は見た目が似ているため、外観から見分けることは難しいと思います。見分け方のポイントは、原動機のみで走行できるか否かです。

電動アシスト自転車は、道路交通法上、「人の力を補うため原動機を用いる」自転車と定められています(道路交通法施行規則第1条の3参照)。つまり、原動機のみで走行することはできず、漕ぐ力を電動力によってアシストするものをいいます。

他方、「モペット」は、ペダルを漕がなくても原動機の力のみで走行する機能を持っています。

詳しくは、警視庁のHPをご参照ください。

4 「モペット」に乗る際の注意点

上述のとおり、「モペット」は道路交通法上、原付に該当するため、運転免許が必要であり、歩道を走行することはできません。また、一部の「モペット」には、自転車モードという原動機を切って走行する機能が搭載されているようですが、原付である以上、仮に原動機を切って走行したとしても、運転免許が必要なこと、歩道を走行できないこと等に変わりありません。

5 「モペット」による事故について

一部報道では、モペット関連の事件数は、愛知県が全国2位だそうです。無免許で事故を起こした場合、場合によっては数千万から数億円の賠償義務を負う可能性があります。

「モペット」に乗る際は、必ず自賠責保険へ加入し、原動機付自転車であることを自覚して、安全な走行を心掛けましょう。